代表ご挨拶

代表 宮本 信宏

 「漢方」と聞くと古臭くてなんだかよくわからないと感じる方も多いのではないでしょうか?漢方とは1400年ほど前に大陸から伝わって日本で発達した伝統医学であり、漢方薬だけでなく食事や鍼灸マッサージ、養生や運動も含めた日本の健康法と考えると良いでしょう。漢方薬については15年ほど前から全ての医学部の授業で教わるようになり、西洋医学との融合で思った以上の効果が証明され始め、いわゆる「エビデンス」の蓄積が進んでいます。

 

 出雲漢方研究会の前身は島根県出雲市の医師が集まって始めた出雲漢方研究会です。医師による漢方薬勉強会でありこれまで多くの学会で医師向けに報告を続けてきましたが、学生や鍼灸師、漢方ファンの患者さんも含めた勉強会に発展し、このたび出雲漢方研究会として新たなスタートを切ることになりました。

 風邪の引き始めは葛根湯が効くことが多いですが、葛根湯を飲むと心臓がバクバクしたりして調子が悪くなることがあります。また風邪が治った後に咳がひどくなり眠れなくなることもあるでしょう。このような患者さんの体質(証)と病気の進行度(病位)に合わせて漢方薬を選択していくのが我々が学んでいる「和漢診療学」です。

 

 私は胸部外科医として25年間たくさんの患者さんを診ていく中で、西洋医学ではうまくいかない苦手領域がたくさんあることに気づきました。漢方の得意分野は風邪や慢性痛、天気や月経に伴う症状など西洋分野が苦手とする分野です。2020年コロナの時代に風邪を引いて自宅療養に苦しんだ方も多いのではないでしょうか。風邪を引いたら当たり前に病院に行って薬をもらう時代は終わりました。自分の体を知って、風邪を引きにくい体、風邪をこじらせない体が求められています。各々が自分の体にぴったりの「漢方」を見つけて欲しいと思います。

 

 病院に行っても西洋医学だけでは治らない症状、もしかしたら漢方で良くなるかもしれません。皆さんの健康に役立つ情報を伝えることができれば幸せです。

出雲漢方研究会代表   宮本 信宏 

略歴

  1969  高知県高知市生まれ
  1994  高知医科大学卒業
        京都大学胸部疾患研究所 胸部外科研修医
  1996  静岡市立静岡病院 心臓血管外科専攻医
  2000  京都大学呼吸器外科 医員
  2004  ミネソタ州 Mayo Clinic 
              外科移植免疫学 research fellow
  2007  ミシガン大学 外科移植免疫学 Animal specialist 
  2009  島根大学医学部 循環器・呼吸器外科講座 助教

        呼吸器外科 副診療科長
  2017  島根大学医学部附属病院  外科漢方外来開設
2020/1〜  安来第一病院 呼吸器外科部長
2020/4〜  島根大学医学部漢方医学 臨床教授

役職

日本東洋医学会中四国支部 幹事
日本漢方医学教育協議会  幹事
島根中医学会       会長

受賞歴

2016年 日本外科感染症学会 最優秀論文賞

 2018年 日本東洋医学会 中四国支部 奨励賞

所属学会

日本外科学会

日本胸部外科学会

日本呼吸器外科学会

日本外科感染症学会

日本肺癌学会

日本呼吸器学会

日本東洋医学会

日本がんサポーティブケア学会

アメリカ胸部学会 ATS

アメリカ胸部医師学会 ACCP